仕事で筋肉痛に。労災は申請できるのか?

筋肉痛になったと言われた社長はどうしたか

 先日、経営者の会で就業規則について講義をしました。その打ち合わせの際、ある社長から新たに雇った高齢の労働者から、仕事で筋肉痛になったので訴えると言われたとお聞きしました。

 

 労災保険が適用されるには、業務起因性(仕事が原因で起こった)が問われます。それと、もともとの持病がある場合には、適用されないケースもあります。

 

 高齢だから労災保険の適用が甘くなるとは、聞いたことがありません。

 また同じ作業をした他の労働者は、同じように発症したか等考慮されます。

 

 まずは、被災した労働者は、病院で診察を受ける。できるだけ早く。

 時間があけば、日にちが経てば経つほど、労働基準監督署は他の原因を疑います。

 例えば、昼間仕事で腕を痛めた?それとも、夜、子供とプロレスして遊んで腕を痛めた?

 

 まずは診断書をもらいましょう。診断書に疑問があるならば、会社の指定した病院で再度診察を受けてもらいましょう。

 

 そのうえで、労災を申請するか考慮し、書類を作成します。

労災申請用紙(第5号用紙等)等に、どのような状況で痛みが起きたか、労災事故が起きたかを記入します。病院へ提出し医師の証明を記入。それが労働基準監督署へまわる、または直接提出します。労働基準監督署が認めれば、労災保険の適用となります。

 

 申請内容に疑問があれば、労働基準監督署から会社、被災労働者へ問い合わせがあります。

 

 仮に悪意のある労働者が仕事で腕を痛めたと言っても、それが本当に痛いのか?どのくらい痛いのか?それが仕事で痛めたのかわかりません。労災保険の未加入業者が、医師の診断書もなく、治療費としてお金を渡してしまうと、更にお金を請求されるかもしれません。

 

 労災保険は労働者の保護のためにあるので、被災後でも加入できます。その際は、会社にペナルティがあります。

 

 筋肉痛で労災保険が適用されるかは、申請するまでわからないのが本当ではないでしょうか。

 

 ちなみに、訴えると言われた社長は「ご自由に」と答えたら、労働者はいなくなってしまったそうです。

 

 

 

労災保険の加入、申請については関原事務所まで ℡047-341-7427