建設業ではありませんが、事業継承の話です。先日、千葉県内の養鶏業の三代目社長の話を聞く機会がありました。家族経営と言いつつも、社員2名とパート社員がいて、十数名の外国人研修生を受け入れています。
子供のころは、家業である養鶏場の事でいじめられ、絶対他の仕事をすると決めていたそうです。ところが、農業研修にいったアメリカで、世界の食料を支えているのは自分たちであるとの農業経営者の誇り、社会的地位の高さに触れ、家業を継ぐことを決めました。
三代目社長は、人に会い、意見を聞いて、実際に起きていることを見て、農業、養鶏業を見る視点を変え、仕事への意識や感じ方、行動まで変わっていきます。
養鶏業(農家)に生まれたことに感謝されていました。
そして、養鶏業を継ぎたい、やりたい仕事にし、ご自身が誇りを持って仕事をする姿を後継者に見せたいと言われていました。
また年間計画を立て、社員の長期の有給休暇取得を実現しました。最初は社長自身も休むと社員に公言しましたが、実際は休まなかったと笑ってました。そして社長であるご自身が毎日誰よりも長く仕事をするのだとも言われていました。そこは、仕事に終わりのない中小企業の経営者の醍醐味というところでしょうか。充実した日々を素敵な笑顔でお話しくださいました。
業種は違いますが、大きな視点から今の仕事を見ているか、また自身の仕事に対する姿勢は真剣なものか、問われたように感じました。
コメントをお書きください